創作物のガイドライン

最終更新日 2024/08/17

春私宜が担当した映像作品も含みます。
音源についてはそれぞれの制作者様のガイドラインを確認の上、そちらに従ってください。
ガイドラインは適宜変更される可能性もあります。
誤解や混乱を招く恐れがあるため、テキストの無断転載はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

二次創作について

  • 過度な営利性がないものであれば基本的にはご自由にどうぞ。
  • 政治的・宗教的・社会的なメッセージの啓蒙・広報・連帯を目的としたものはお控えください。
  • DL販売したり、オンデマンド販売サービスを利用して販売したりしないでください。(印刷費のかからない方法で、直接的に利益を得ないでください。)
  • 作品の一部を切り取ったものを加工したり、再配布しないでください。
  • 作品の知名度を利用して収益を出すような行為はお控えください。
  • TRPGについてのお願い

  • TRPGシナリオという形での二次創作、オマージュ、パロディについては有料無料問わず全てお控え頂きたいです。
  • 他者から類似性について指摘されたとき、"強い影響を受けた"と説明をしなければならないようなものも同様にお控え頂きたいです。
  • 経緯・詳細(クリックで展開)
    理由と致しましては、大きく二つあり、一つ目は「ネタバレを非常に強く規制する必要のある遊びにおいて、パロディ・オマージュといった表現方法は盗用と区別をつけることが難しいため」、二つ目は「想定外の事態がいくつか発生し、対応が難しいと感じたため」です。
    例として具体的なお話をさせていただきます。
    1. 2022/2/25 春私宜の制作した作品のパロディであるTRPGシナリオが「某作品に影響を受けました」という宣伝と共にDL販売される。
    2. 2022/4/3 二次創作ガイドラインを公開する。
    3. 同日、上記のTRPGシナリオ販売ページが非公開になる。
    4. 2022/4/4 上記TRPGシナリオ作者(以下シナリオ作者)から春私宜に「『某作品』と表記し、迷惑をかけて申し訳ない」という旨のDMがTwitterに届く。返答として「『某作品』の表記そのものではなく、ストーリーやモチーフの類似性を問題にしている」「作品にモチーフ以上の類似点があることを確認している」という旨を伝える。
    5. 同日、シナリオ作者のTwitterで表明が公開される。内容は「『某作品』と表記して迷惑をかけた。ただし、モチーフに影響を受けたのみで模倣はない。春私宜とは話をつけた」というもの。
    6. 表明を受け、シナリオ作者にDMを送る。内容は「何度も言うように、『某作品』という表記が問題なのではない。二次創作や模倣についてどのような認識でいるのかを教えてほしい」というもの。
    7. シナリオ作者から「自身のTRPGシナリオは二次創作で間違いない。まだプレイしていない人のためにシナリオのネタバレを意識的に避けてしまった。落ち着いてから訂正を追記する」とDMが届く。
  • ネタバレ配慮に非常に重きを置き、ときには虚偽の説明がされることすらある。
  • パロディやオマージュであること自体がネタバレであるとされる。
  • そのため、パロディやオマージュであることについての公の場での言及、および感想の共有も"シナリオの規約"という形で実質的に規制される。

  • こういった、公に"元ネタ"が発覚することを恐れるものに対して、盗用と二次創作やオマージュ(あるいはパロディ、強い影響を受けたもの)の区別、悪意の有無の区別を付けることは非常に困難です。(そもそも、個人の裁量で揺らぐ定義について、区別をつけるのは現実的でないということもあります。)
    また、以前「DL販売はやめてほしい」「作品の知名度を利用する形での有料販売は控えてほしい」というお願いをするにあたって、TRPGシナリオを例として挙げ「有料販売でなければ問題ない」としておりましたが、「シナリオの有料販売については明確に言及されているので避ける必要があるが、シナリオ素材のみの有料販売ならば問題ない」「元作品の存在について一切表記しなければ問題ない」と解釈されてしまうようなケースもございました。
    上記のような、私個人にとって想定外の事態が起こるたび、「虚偽のある表記はお控えください」「そのようなTRPGシナリオに付属する素材も含みます」「オマージュであることを隠してほしいという話ではありません」と、いたちごっこにガイドラインを増やして対応するのは難しいです。
    TRPGシナリオという形での二次創作を許可している限り起こりえる問題に対処するため、全てを購入・DLして確認し、区別をつけるということも現実的ではございません。
    そのため、今回このような措置をとるに至りました。
    これらのお願いに法的な根拠や効力は無いに等しく、TRPGシナリオにおける"ネタバレ禁止"と同程度の拘束力である"お願い"という形になってしまいますが、どうかお控え頂きたいです。よろしくお願いいたします。
    ※具体的なお話を交えて説明させていただくにあたって、シナリオ作者様には事前に経緯の本文をお見せして、やりとりの要約に間違いがないこと確認しております。

    ※パロディ・オマージュ・盗用の定義については2022年6月21日時点のWikipedia(パロディ-関連語との相違点)を参考にしております。

    ※「TRPGについてのお願い」は2022年6月21日に訂正・加筆を行い発表しております。該当する二次創作物であってもそれ以前に発表されたものについては、無償でのデータ配布の継続/書籍での再販であれば実質的な制限する意図はございません。

    →STUDIO diodati